送別会を行う際に気を付けたほうが良いこと!積極的に行うべきコンテンツも一挙紹介!送別会会場選び

春の異動や転職、退職、卒業――人生の節目に訪れる「お別れ」。そんなタイミングで開かれる「送別会」は、これまでの感謝の気持ちと新たな旅立ちへのエールを贈る、特別なイベントです。

ただし、送別会は感情が動きやすい場でもあり、失敗がそのまま「残念な思い出」になりがち。せっかくの機会だからこそ、しっかり準備して、感動と笑顔にあふれる送別会にしたいものです。

この記事では、送別会を企画・主催する幹事さんに向けて、事前に気を付けておくべきポイントと、積極的に取り入れるべき演出・コンテンツを徹底的にご紹介します。


【前半】送別会で気を付けたほうが良いこと

1. 会場選びは“演出の自由度”と“規模感”がカギ

送別会で最も重要なのが「会場選び」です。人数や雰囲気、演出内容に応じて最適な会場を選ぶ必要があります。

例えば…

  • 少人数(10〜20人)なら: 個室居酒屋や落ち着いたダイニング
  • 中規模(30〜50人)なら: 貸切可能なカフェやレストラン
  • 大人数(60人〜)なら: フロア貸切・音響設備の整った会場

また、プロジェクター・マイク・スクリーン・音響機器などが完備されているかどうかもチェックポイント。サプライズムービーやスピーチ演出がある場合は、機材対応力が高い会場が理想です。

場所は渋谷・新宿などアクセスの良いターミナル駅周辺がおすすめ。参加者の移動負担も減り、仕事終わりでも参加しやすくなります。


2. 主役の性格に合った企画づくり

送別会の主役は一人。その人の性格・好み・人柄に寄り添った会の構成を考えることが何よりも大切です。

たとえば…

  • 目立ちたくないタイプ: サプライズ演出は控えめに。歓談中心で落ち着いた雰囲気を重視。
  • 涙もろいタイプ: 感動系コンテンツはラストにまとめて、途中は笑いの演出を多めに。
  • 盛り上げ上手なタイプ: 余興や表彰などで“舞台”を用意してあげると◎

さらに、主役が「送別会をしてもらうこと自体が苦手」というケースも。事前に軽くヒアリングをして、無理のない企画設計を行う配慮も忘れずに。


3. 進行台本・スケジュール管理は緻密に!

送別会でありがちな失敗の一つが「進行グダグダ問題」です。

乾杯のあとにダラダラ歓談が続き、気がついたら終わっていた……そんな事態を避けるためにも、以下のようにタイムテーブルをしっかりと作っておくことが大切です。

時間内容
0:00開始・乾杯
0:15歓談タイム(自由交流)
0:40スピーチ①(上司)
0:50スピーチ②(同僚)
1:00感動ムービー上映
1:10プレゼント贈呈
1:20主役からの挨拶
1:30集合写真・締め

進行台本は幹事チーム全員で共有し、「誰が何分話すか」まで明確に決めておくと安心です。


4. 写真・動画係は事前に決める

「写真が全然残ってなかった…」というのも送別会の“あるある失敗例”。

幹事は進行で手一杯になりがちなので、あらかじめ“撮影係”を数名アサインしておくことをおすすめします。

  • 集合写真、プレゼント贈呈シーン、スピーチの様子などは必須カット
  • チェキやスマホで撮った写真をその場でシェアするのも楽しい
  • 送別会後にデータをアルバムやスライドにまとめて贈れば、素敵なプレゼントにもなります。

【後半】積極的に取り入れたい送別会コンテンツ5選

送別会を“ただの飲み会”で終わらせないためには、「心に残る演出や企画」が不可欠です。ここからは、幹事としてぜひ取り入れてほしい人気のコンテンツをご紹介します。


1. 感動ムービー(送別スライドショー)

送別会で定番かつ強力なコンテンツが「感動ムービー」。

  • 過去の写真(入社当時、イベント、日常の風景など)を時系列に並べてスライドに
  • 職場の仲間たちの「ビデオメッセージ」を集めて編集
  • 送別される人との2ショットや、何気ない笑顔の写真が効果的!

▶ おすすめ構成
① オープニング(思い出の音楽+テキスト)
② スライドショー(BGM+ナレーション風コメント)
③ ビデオメッセージ集(同僚・後輩・上司)
④ 感謝のメッセージ&「ありがとう」

▶ 使用ツール

  • PowerPoint(シンプルで簡単)
  • Canva(オシャレに編集)
  • CapCutやVLLO(スマホで完結可能)

BGMには思い出の曲や、歌詞に意味があるものを選ぶとさらに感動が倍増します。

こちらで詳しく解説があります。


2. プレゼント&花束贈呈

「ありがとう」「おつかれさま」を形に表すには、やはりプレゼントが効果的。

▶ 人気プレゼント例

  • 名前入りグッズ(ボールペン・タンブラー・時計など)
  • フォトブック(仲間たちとの写真+メッセージ)
  • 電子書籍リーダーやガジェット(転職・引越し祝いに)
  • スタバカードやギフト券(気軽に渡せる)

▶ 渡し方の工夫

  • 司会者の呼びかけで順番にコメント+手渡し
  • スライドショーの後にタイミングを合わせて
  • 花束とメッセージボードをセットで贈呈

物ではなく“気持ち”を重視したアイテムの方が喜ばれる傾向があります。


3. スピーチ・一言メッセージリレー

誰かの言葉で心が動く、というのは送別会の本質的な価値です。人はしゃべりだすと感情が出てきますので必ずしゃべる時間を尽くしましょう。

▶ スピーチ順の一例

  • 上司 → 後輩 → 同期 → 主役

それぞれ1〜2分程度の持ち時間で、エピソードや感謝を交えて話すのがポイント。文章をあらかじめ用意しておくと、緊張しても安心です。

▶ メッセージカードも活用
当日話せない人の分は、色紙やカードに一言コメントを残す形でフォローすると全員の気持ちが伝えられます。


4. 表彰式・オリジナル賞状

笑いと感動の中間にあるコンテンツとして、ユニークな“賞”を贈る表彰式はおすすめです。主役の方が今までしてきてくれたことに感謝や、しでかしてしまった事件などを取り上げ賞にしていきましょう。一度上席の方から賞を発表すると、次誰かが送別される際に一つの恒例コンテンツとして笑いの時間を届けれると思います。

▶ 例

  • MVP賞:「いつも助けてくれたで賞」
  • 癒し系賞:「あなたの笑顔に救われました賞」
  • おしゃべり大賞:「話しすぎ注意で賞」など

紙の賞状を用意して司会者が読み上げると、本格的な演出になります。笑いながら涙できる“名シーン”を生み出すきっかけに!


5. チェキ&フォトブース

その場で撮って、その場で渡せるチェキや、オリジナル背景で撮影するフォトブースも人気です。

▶ 準備するもの

  • フォトフレーム(100均やAmazonで簡単に用意可能)
  • 装飾(バルーン、ガーランド、電飾など)
  • 小道具(メガネ、帽子、吹き出しボードなど)

撮ったチェキに手書きメッセージを書いてプレゼントすると、世界に一つだけの思い出に。必要であればコルクボードなどを用意して最後に形としてお渡しできるようにしましょう。


まとめ|「送別会」は演出と気配りで感動の場に変わる

送別会を成功させるには、事前準備、主役への配慮、そして気持ちのこもった演出が欠かせません。また会の最初に楽しく盛り上げていただいた分だけ、最後の感動が大きくなりますので、盛り上げてから感動に移っていくことを忘れないようにしてください。

✅ 会場選びは慎重に
✅ 台本と進行管理は綿密に
✅ 撮影・記録係を忘れずに
✅ 感動系コンテンツ+笑いのバランスが大事

そして何より、「ありがとう」「頑張ってね」の気持ちをどう伝えるかを意識して、ひとつひとつの演出に心を込めてください。

大切な人の旅立ちを、素敵な思い出に変える――
それが送別会の本当の価値です。